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執筆者の写真ノグチユウイチロウ

本を読むことの大切さを改めて問う

皆さんは年間にどれくらい本を読んでいるでしょうか。

スマートフォンの普及によって、私たちの暮らしの様は大きく変化しました。その中の一つに本を読むという習慣が減っていることが挙げられるのではないでしょうか。本屋へ行く代わりにAmazonを利用するようになったり、紙の本や雑誌の代わりにKindleのような電子書籍を使って読書をしたり。


1950年代の街頭テレビに人々が群がった時代から今ではテレビですら過去のメディアになりつつあるほどに、現代の子供たちの憧れの職業はユーチューバーです。

情報や知識を得るために本を読むしかなかった時代では、本屋へ行き自分が興味がある本を探すことも必要でしたが、今ではボタン一つでオススメの本が紹介され無限に表示され続けます。


昔の人からしたら便利な世の中になったものだと思うでしょうが、反面では自分の頭で考え行動するといった機会が減ってきているのではないでしょうか。

逆にいえば、自分の頭で考え行動していた昔の人たちの方が、実に人間らしく個性的で魅力的な人が多かったように思います。


幸福な人生とは”ただ生きる”のではなく、満ち足りた生活を送ることだと思います。しかし、最初から満ち足りた生活を送れる人が幸せな人生を過ごしているかといえば、必ずしもそうではないはずです。足りていないからこそ欲するし、それが満たされた時にこそ幸福を感じるもの。街頭テレビしかなかった時代の娯楽の一つが本を読むことでもあったでしょうし、その本から学ぶことも多かったと思います。


本というものは基本的に足りないものです。文字しかないのですから想像力を膨らませることで補完していきます。文面から受ける印象ですら人によって違うのかもしれません。漫画になると絵があるので本と比べると想像力を働かせる要素は減り、テレビや映画になれば音声や現実には存在しないBGMによって、物語は想像以上に印象的なものとなります。


私が高校生のときに読んだ「To-y」というバンドをテーマにした漫画がありましたが、その中で描かれる演奏シーン流れる音楽はそれぞれの読者によって違ったはずです。


雑誌「カーサ・ブルータス」で特集された建築家・安藤忠雄氏の記事の中に”人生と本”という節がありましたが、その中で「本を読むことの大切さ」と「自身が本を読んでこなかった人生への後悔」の旨が書かれていました。私自身も若い頃には本を読む習慣がなく、今の年齢になって改めてその大切さに実感しています。


本を読むことで他人の人生や価値観を共有し、過去の失敗や成功から学び、その経験を自分に生かすことができるのです。また本を読むことでまだ見ぬ世界を想像したり、その未知の世界を実現しようとする夢を育むことにも繋がります。まさに本屋に行って本を探すという行為は、未知への扉を開くきっかけとなるのです。


私たちはもしかすると便利な暮らしと引き換えに、そのような新しい世界への扉を失ってしまいつつあるのかも知れません。


 

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