照明は住まいには欠かせないもの。
なかでも名作照明といわれるものの多くは、その美しい造形からオブジェとしての存在感も抜群です。
しかし、すべての照明には本来、「何かを照らす」という明確な目的があります。
照明はインテリアショップやショールーム、カタログ等から選ぶことが多いと思いますが、実際に照明を部屋につけてみると、思っていたよりも薄暗く感じた経験がある方も少なくないのではないでしょうか。
単なるオブジェではなく、照明本来の役割をきちんと果たしながら、上手く空間になじませることが重要です。
照明にはそれぞれ「何かを照らす」という明確な目的があり、ペンダントライトであれば、ダイニングテーブルの上を照らしたり、小さなテーブルランプはキャビネットやサイドテーブル、フロアランプは部屋の一角を明るく照らしたりします。
これまで多くの人が慣れ親しんでいるシーリングライトは、一台で部屋全体を明るや照らすという目的を持っていますが、同じようにペンダントライトを配置した場合はどうでしょう。
シャンデリアのように沢山の電球がついた照明であれば、それだけでも部屋全体を明るく照らしてくれますが、北欧照明の中でも有名なデンマークにあるルイスポールセン社のPH5のようなペンダントライトは、真下にあるものを照らすのには向いていますが、部屋全体を明るく照らすことは得意ではありません。
真下へ光を照らすようなペンダントライトを使う場合は、部屋の周りを照らすフロアランプやテーブルランプといった補助的な役割を果たす照明が必要です。それらと組み合わせて使うことで、空間全体がバランスのよい灯りに包まれるのです。
もちろんダウンライトのような照明を天井に配置することも良いのですが、ダウンライトの光がペンダントライトの上にあたってしまうと、せっかくのペンダントライトの灯りがかき消されてしまいます。
そんな時はペンダントライト以外の照明を、より低い位置に配置してあげることで、ペンダントライトの灯りが引き立ち、なおかつ部屋全体の明るさも確保できるようになります。
このように照明を選ぶ際には、最初から見た目で選ぶのではなく、まずは設置する場所や照らしたいものを明確にし、それにあった器具の中から選ぶようにすることが大切です。
照明器具の見た目ではなく、それぞれに目的を持った灯りを部屋に配置することで、灯り本来の美しさが感じられる空間になるはずです。
『灯りを愉しむ』美しく、心地のよい暮らし
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